代表挨拶

「時代のIT化」という言葉が使われて20年の月日が流れましたが、当初、コンピュータは高価で難解で、特別な技術者や特別な嗜好者だけのものでした。しかし、現在では、世の大半の人がスマートフォンを持ち、あるいはタブレット端末を駆使して、インターネットによる日常生活の利便性を享受しています。そして、そのような情報技術の進歩は今後も飛躍的に発展していくものと思われ、ここから数年間は、ICT、IoTという二つの言葉が、社会や産業を大きく変えていくキーワードになっていくと考えられており、その中核をなすモノとしてドローン(無人航空機)が社会認知されるようになってまいりました。

国土交通省の「i-construction」指針によれば、測量・設計分野におけるドローンの活用によって、2025年までに2割の生産性向上が見込まれており、現在110件の工事でICT土工が実施され、13000人以上の人がICT人材育成トレーニングを受けているということで、今や空の産業革命とも言える「ドローン」が社会を変える可能性は現実味を帯びて高まってまいりました。

周知の通り、ドローンの存在は、測量、土木の分野のみならず、防災、警察、農林水産の各分野において、革命的な発展を促進する可能性を秘めており、各産業においてドローンの有効な活用がなされていけば、産業全般の活性化を果たす可能性が充分あります。
「写真や動画の空撮」、「状況・現場の観察、監視」、「点検、管理」等あらゆる分野でドローンの活用方法が分野ごとに精査・進歩していくことはもはや間違いなく、それらの発展によって、この国全体が社会・産業とも活気あるものになっていけばと願っております。

昭和40年代以来の「モータリゼーション文化」の浸透は、飛躍的に産業構造を進化させ、経済の発展に貢献してきたことは事実であろうかと思いますが、当時のモータリゼーション文化前夜の様相はどこか現在のドローンの位置づけに相似しております。
そんなことから、自動車運転者の育成を通じて、長年の社会人教育、人材育成事業のノウハウを持つ自動車学校業界が、今後、ドローンパイロット育成を行っていこうとすることは何も無関係なものではなく、むしろ、このドローン分野において、もっとも親和的業態をもつのが、自動車学校業界と言えるのではないでしょうか。

わたくしどもジドコンは、全国の指定自動車学校を対象に、従来の交通概念、安全意識教育の観点からドローン教育を普及していこうとする理念のもと、結成した組織でありまして、全国最大のドローン管理団体でありますJUIDA認定スクールであることを前提としております。わが国でもっとも歴史、格式を持つJUIDAのさらなる発展に貢献していくと同時に“自動車学校ならではの交通概念、空の安全思想普及”のための一翼を担うため、今後、全国網のネットワークを構築し、ドローン教育・自動車運転者教育双方の観点から社会貢献を果たしていく所存です。

全国自動車学校ドローンコンソーシアム 会長 朽木聖好