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ジドコンについて

ごあいさつ

MESSAGE

目前に迫る、空と陸の交通モビリティが行き交う未来。
自動車学校はその交差点で「交通教育」を担いたい。

 この国にドローンが本格的に登場した2015年から約5年の月日が経過しました。
以来、その影響はあらゆる産業に波及し、それまでの慣習や神話を打ち破り、従来の産業の根本さえも変化させようとしております。それは業務の方法を変化させただけでなく、人々の意識や常識を変え、さらに、人類が足を踏み入れたことのない領域にまで私たちの想像を牽引しようとしているかのようでもあります。このことは、私たち自動車教習所業界にとっても例外ではなく、一見、現場の実態は従来と同じように見えていても、業務に携わる多数の人々の意識下には、これまでならあり得なかったような、「空飛ぶクルマ」や「陸と空両面の交通概念」というようなものが意識され、きたる時代のための心の準備が開始されはじめています。

 5G(第5世代移動通信システム)の本格運用が開始されようとしている2020年。ここからの5年間はさらにあらゆる変化が、劇的に、目に見える形で、あらゆる業界に顕在化してくることでしょう(自動車関連産業にとっては特に顕著に)。いわば、これまでの5年という期間は序章にすぎなく、本格的な変動はこれから始まるのだと言えます。5Gの特長である、「超高速」「大容量」「低遅延」「多接続」「高信頼」は、AIやIoT、ロボットやVRと結びつき、MaaS、自動運転化、コネクテッド技術を高度に進化させ、「建設機械の無人施工」はもちろんのこと、「タクシーやバスなどの無人サービス」も現実となる日は間近に迫っています。そして、2030年代にも現実化されるという「6G」の助走期間としての文明的使命をしっかりと足跡化させるものと思われます。

 そのような時代背景を前にして、私たち自動車教習所業界だけが、手をこまねいて、趨勢を眺め、単なる傍観者として慣習や慣例に寄り掛かったままでいいはずはありません。我々には60年来培ってきた「道路交通教育」という蓄積があります。そして交通概念、社会人教育へのノウハウがあります。いま私たちは、それらの蓄積を活かし、空も含めた、これからの交通事業に積極的にコミットしていく段階が到来したと言えるのではないでしょうか。まもなく「本格的物流ドローン」の時代がこの国には到来いたします。そして、かつてのカローラやサニー、ファミリアのように「一家に一機。我が家のドローン」の時代がやってきます。そこでは自動車教習所のコースをドローンポートとして活用する話題も浮上してくるでしょう。そして、道路と空との両面における交通モビリティの免許の話題も取りざたされてくるでしょう。

 私たちジドコン(一般社団法人全国自動車学校ドローンコンソーシアム)は、『自動運転×ドローン×空飛ぶクルマ=自動車教習所』という時代を見越して、全国ネットワークを駆使しながら、これからの新しい使命、社会貢献を積極的に果たしていく所存です。
ぜひご期待ください。

(一社)全国自動車学校ドローンコンソーシアム 理事長
野村 晃大